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日本の金属屋根材の種類と特徴を徹底解説|ヤネピカ

2025年12月23日

ガルバリウム屋根

屋根工事をしていると日本の住宅や建物がどれだけ金属屋根に支えられてきたかを強く実感します。

近年はガルバリウム鋼板やSGL鋼板などの高耐久素材が広まり、屋根はさらに軽く、強く、長寿命になりました。一方で、金属屋根といっても種類はさまざまで、特徴・価格・耐久性に大きな違いがあります。

この記事では、日本で使われる金属屋根材を 屋根屋の視点で徹底解説。
あなたの住まいや建物に「どの金属屋根材が合っているのか」がわかるよう、詳しく、丁寧にまとめました。

1.日本の金属屋根材は大きく5種類に分類される

まず結論から言うと、日本で現在一般的に使われる金属屋根材は次の5種類に分類されます。

  1. ガルバリウム鋼板(GL鋼板)/SGL鋼板
  2. トタン(亜鉛めっき鋼板)
  3. 銅板屋根(寺社仏閣に多い)
  4. ステンレス屋根・チタン屋根(高耐久系)
  5. 折板屋根(工場・倉庫向け金属屋根)

それぞれの用途や強みが異なるため、「どれが優れている」という単純なものではありません。建物の目的・地域環境・予算によってベストな選択肢は変わります。

以下、それぞれの金属屋根材について詳しく解説していきます。

2.ガルバリウム鋼板(GL鋼板)・SGL鋼板|住宅で最も使用される主流屋根材

● ガルバリウム鋼板とは?

ガルバリウム鋼板は、アルミニウム・亜鉛・シリコンをメッキした鋼板で、トタンの弱点だった「錆びやすさ」を大きく改善した屋根材です。
特に日本では、軽量さと耐久性のバランスが非常に優れていることから住宅屋根の定番となっています。
• 耐久年数:25〜35年
• 重量:瓦の1/10程度と非常に軽い
• デザイン:横葺き・縦葺き・立平・断熱材付きなど種類が豊富

屋根が軽いと耐震性が高まるため、地震の多い日本では非常に大きなメリットです。
屋根のカバー工事に使用される頻度が高いです。

● SGL鋼板(スーパーガルバリウム)とは?

SGL鋼板はガルバリウム鋼板の上位モデルで、マグネシウムを含んだ特殊メッキによりさらに錆びに強くなっています。
• 海沿いや積雪地域でも使用出来る場合がある
• 通常のGL鋼板より2〜3倍耐食性が高い
• メンテナンスコストが抑えられる

屋根業界では、今後SGL鋼板への切り替えが主流になると言われています。

3.トタン(亜鉛めっき鋼板)|古くから使われる金属屋根の元祖

昭和時代に最も広まった金属屋根といえばトタンです。安価で軽いのが魅力ですが、現代ではガルバリウム鋼板の登場により少しずつ姿を減らしています。現在は使用される事がほぼありません。

● トタン屋根の特徴
• コストが安い(初期費用が抑えられる)
• 非常に軽量
• 施工がしやすい
• 耐久性は短め(10〜20年)
• 錆びやすいため塗装が必要な場合がある

昔ながらの住宅や小屋、倉庫などで今も見ることがありますが、リフォームする場合はほとんどの方がガルバリウム鋼板が選ばれます。

● トタンが減った理由

屋根は建物を守る最重要部分です。
錆びやすいトタンは、現代の環境(酸性雨、沿岸部の塩害、台風)では劣化が早いため、メンテナンス負担が大きいという弱点がありました。

そのためガルバリウム鋼板に置き換わったという流れがあります。

4.銅板屋根|寺社仏閣に使われる高級屋根材

日本の伝統建築の屋根といえば銅板です。
神社や寺院、文化財にも使われ、風合いと耐久性の高さでは金属屋根の中でも別格。

● 銅板屋根の魅力
• 圧倒的な耐食性
• 経年変化による緑青(ろくしょう)が美しい
• 加工性が高く、曲面や細かな意匠に対応できる
• 表面が美しく神社や伝統建築と相性が良い

銅は空気に触れるだけで自然に保護膜ができるため、錆びるどころか年数が経つほど強く、美しくなっていく珍しい素材です。
近年の酸性雨には注意が必要です。
● 銅板屋根が一般住宅で使用されにくい理由

最大の理由は 価格。
銅板は材料費が非常に高く、施工も高難度のため費用が跳ね上がります。
また雨水と化学反応を受けやすいため、近くに別金属と混在すると電蝕(腐食)を起こすリスクもあります。

5.ステンレス屋根・チタン屋根|極限の耐久性を誇る金属屋根

空港、工場、公共施設、沿岸地域、特別な建築物など「絶対に錆びてはいけない場所」で採用される金属屋根材です。

● ステンレス屋根の特徴
• 非常に錆びに強く、耐用年数が長い
• 海沿いでも強い
• 衛生面でも優れているため食品工場などで採用

デメリットは、ガルバリウム鋼板よりもコストが高いこと。

● チタン屋根の特徴

金属屋根中でトップレベルの耐久性を持ち、ほぼ錆びません。
• 耐久性が圧倒的
• 超軽量(アルミ並み)
• 高温にも強い

国会議事堂、空港、海に近い建築物、また寺社仏閣でも採用例があります。
しかし、価格が非常に高いため住宅ではほぼ使われません。

6.折板屋根(せっぱん屋根)|工場・倉庫の定番屋根材

住宅よりも、工場や倉庫・体育館・車庫などでよく使われるのが折板屋根です。
これは「素材」ではなく「形状」と「構造」のカテゴリ。

● 折板屋根の特徴
• 大きな建物に最適
• 強度が非常に高い
• 風に強い
• 断熱材を組み合わせることで遮熱・結露対策が可能
• ガルバリウム鋼板、SGL鋼板が素材としてよく使用される。

折板屋根は金属板を折り曲げることで耐風性・耐荷重性を高めた工法で、まさに「工場向けの屋根」と言えます。

7.金属屋根材を選ぶ際の重要ポイント

✔ 建物の用途を明確にする

住宅なのか店舗なのか、工場なのかで選ぶべき屋根材は大きく異なる。

✔ 立地条件(環境)を考慮する
• 海沿い
• 山間部
• 豪雪地帯
• 強風地域

地域特性に合った金属を選ばないと、寿命が大きく変わります。

✔ デザイン性・見た目

金属屋根といっても、横葺き・縦葺き・瓦風など豊富なバリエーションがあります。

✔ 耐久性・メンテナンス性

コストだけで選ぶと、結局メンテナンス費用が高くつく場合もあります。

8.日本の住宅ではなぜ金属屋根が増えているのか?

ここ十数年で金属屋根の普及率が急上昇しています。理由は明確です。

● 軽量で地震に強い

瓦の1/10前後という軽さが、耐震性能を大幅に向上させる。

● 高耐久でコストパフォーマンスが良い

ガルバリウム鋼板やSGL鋼板の普及により、メンテナンス周期が大幅に伸びた。

● デザインの進化

スリムでスタイリッシュな屋根が現代住宅に合う。

● 重ね葺き(カバー工法)がしやすい

既存の屋根を撤去せず工事できるため、工期が短く、廃材も少ない。

日本の住宅事情に非常に合っているため、これからも金属屋根は広まり続けると予想されます。

まとめ|金属屋根は用途に合わせて最適解が決まる

最後に、金属屋根材の特徴を簡単に整理します。

種類特徴主な用途
ガルバリウム鋼板・SGL鋼板軽量・高耐久・デザインが豊富一般住宅の主流
トタン安価・軽量だが錆びやすい古い住宅・小屋
銅板屋根超長寿命・高級感・伝統美寺社仏閣・歴史的建造物
ステンレス高耐久・塩害に強い工場・沿岸部の建物
チタン最高レベルの耐久性・腐食しにくい公共建築・特別建築
折板屋根強度が高く大スパンに対応倉庫・工場

屋根材選びは「建物の寿命」に直結します。
金属屋根は種類が多く、性能差も大きいため、専門的な判断が欠かせません。

屋根の修理、屋根カバー工法等でお困りの際はぜひヤネピカにご相談下さい。

「自宅にはどの金属屋根がいいのか?」などの相談もお気軽にどうぞ。
皆様からのご連絡心よりお待ちしております。

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