はじめに
「屋根カバー工法」という言葉を聞いたことがあっても、下記のように疑問に思っている方は多いのではないでしょうか?
「そもそもどんな工事なの?」
「葺き替えとどう違うの?」
「費用はどれくらい?」
この記事では、屋根工事歴35年以上の職人が、屋根カバー工法の仕組みから費用相場、メリット・デメリットまでわかりやすく解説をさせて頂きます。
屋根のリフォームをご検討されている方は、参考にしていただければ幸いです。
屋根カバー工法とは?

屋根カバー工法とは、既存の屋根を撤去せずに、その上から新しい軽量金属屋根をかぶせる工事方法です。
特にスレート屋根(カラーベスト・コロニアル)や古い金属屋根に多く採用されます。
「二重構造」の屋根になるため、見た目が新しくなるだけでなく、断熱性・遮音性も向上します。
屋根カバー工法の費用相場

屋根カバー工法の費用は、屋根の大きさや使用する材料によって変動しますが、ガルバリウム鋼板屋根(下地、役物等別途)で1㎡あたり8,000〜12,000円前後が目安です。
例えば、30坪住宅(屋根面積80〜100㎡程度)であれば、約80〜120万円前後がガルバリウム鋼板屋根の一般的な相場になります。(屋根形状、勾配等により変動あり)
葺き替え工事に比べて撤去費用が少ないので、約2〜4割コストを抑えられるケースが多いのが特徴です。
屋根カバー工法のメリット

屋根カバー工法のメリットは、大きく4つあります。
- 費用を抑えられる
- 工期が短い
- 遮熱性・遮音性の向上
- 住みながら工事できる
費用を抑えられる
葺き替え工事では撤去費・廃材処分費が必要ですが、カバー工法ならコストを削減できます。
工期が短い
撤去作業が少ないため、工期はおおむね1週間〜10日程度。
梅雨や台風前など、急いでリフォームしたい時期にも適しています。
断熱性・遮音性の向上
二重屋根になることで、夏場の室温上昇を抑えたり、雨音を軽減したりと住環境が改善します。
住みながら工事できる
屋根を剥がさないため、工事中の雨漏りリスクが少なく、普段通り生活可能です。
屋根カバー工法のデメリット

屋根カバー工法のデメリットは3つあります。
- 瓦屋根は不可
- 下地が傷んでいる場合は不可
- 修理が複雑になる場合がある
瓦屋根は不可
重い屋根材の上にさらに屋根を重ねると耐震性に影響するため、瓦屋根には基本的に施工できません。瓦屋根は葺き替え工事になります。
下地が傷んでいる場合は不可
野地板や防水シートが劣化していると、カバー工法はできず葺き替え工事が必要になります。
修理が複雑になる場合がある
将来的に部分修理が必要になった際、二重構造が影響して手間がかかることがあります。
屋根カバー工法に使われる代表的な屋根材
- ガルバリウム鋼板:軽量・耐久性に優れた定番素材。
- SGL鋼板:ガルバリウムを進化させた高耐久素材。メーカー保証も長い。
- 断熱材一体型金属屋根(例:IG工業「スーパーガルテクト」、ニチハ「横暖ルーフ」)
断熱材一体型金属屋根は、断熱性・遮音性が高く、人気が高いです。
屋根カバー工法と葺き替え工事の違い

- カバー工法:既存屋根の上から施工。費用を抑えられ、工期も短い。
- 葺き替え工事:既存屋根を撤去して新しく葺き直す。費用は高いが、屋根下地まで刷新できるため耐久性が高い。
屋根カバー工法が向いているケース
- 築20〜30年でスレート屋根が劣化している
- 下地がまだ健全である
- できるだけ費用を抑えてリフォームしたい
- 工期を短くしたい
- 夏の暑さや雨音を軽減したい
屋根カバー工法が向いていないケース
- 瓦屋根や重量のある屋根
- 下地が腐食している、広範囲の雨漏りがある
- 今後30年以上の長期安心を重視する場合
まとめ:屋根リフォームを検討する方へ

屋根カバー工法は、費用を抑えつつ短期間で屋根をリフォームできる工法として人気があります。
しかし「下地が傷んでいないか」「屋根材の選び方は正しいか」など、専門家による診断が欠かせません。
ヤネピカでは、屋根点検・屋根カバー工事を承っています。
現地調査を行い、お客様に最適なプランをご提案いたします。
「うちの屋根はカバー工法できるの?」とお悩みの方は、ぜひヤネピカへお気軽にご相談ください。